RAB☆Kブログ

歴史の試練


ぼくは、本を執筆したり新聞や雑誌に記事を書くとき「これは歴史の試練に耐えるか?」といつも自問する。つまり、5年後、10年後、50年後、100年後に振り返っても、あれは大筋でまちがっていなかった、と評価されるであろうことだけを書く。
 
韓国で6人の研究者が共同執筆した『反日種族主義』という本が、発売1か月半で5万部を超すベストセラーになっている。執筆者のひとりイ・ウヨンさんは、月刊Hanada10月号にこう書いている。韓国人は民族ではなく種族だとする。
 
〈「反日種族主義」とは、日本が韓国を支配した歴史に関して、今日の韓国人の通念となっている、何の事実の根拠もなしに嘘で積み上げたシャーマニズム的世界観です。反日種族主義の起源、形成、拡散、猛威の全過程を国民に告発し、その危険性を訴えるためにこの本を企画しました〉
イさんらは、いわゆる徴用工をめぐるジュネーブの国連本部でのシンポジウムで「ほとんどの朝鮮人労働者たちは自らの意思で日本に働きに行った」と述べた。帰国後、ふたりの男に襲われ「売国奴」と罵られたという。
 
イさんらは、命を懸けて史実をアピールし、韓国人の反日マインド・コントロールを解こうとしている。その言説は歴史の試練に耐える、とぼくは確信する。それによって、ほんの少しずつだが韓国世論が動きはじめている。
 
一方、和田春樹・東大名誉教授は、以前、「日韓併合は違法だ。だから徴用工裁判でそれを根拠に闘えばいい」というトンデモ論を韓国人に入れ知恵した。そして今月、韓国の権威ある万海(まんへ)平和賞を受賞した。7月には、約70人の日本人知識人と連名で日本政府を非難する声明を発表している。
 
和田氏らのアイデンティティーは倒錯している。その論や立場が、歴史の試練に耐えられるとはとても思えない。彼らは日本のネット上で「売国奴」とも呼ばれている。
 
おなじ「売国奴」でも、日韓では180度ちがう。
 
*ちなみに、ぼくはかつて東京でのある国際シンポジウムでパネリストとしてこう語った。「ドイツはふたつの国家的トリックによってナチスの過去を清算したかのように装い、自分たちと国際社会をあざむいた」
 
その会場で、閉会後ぼくにそっと近づいてきてぼそぼそ言ったのが和田氏だった。「戦争の過去への取り組みで、ドイツは立派だが日本はだめだ」式の言説を垂れ流していた和田氏らを、ぼくがバッサリ切り捨てたのがよほど悔しかったらしい。だがその後も、ぼくの説にきちんと反論した人はひとりもいない。一方で、和田氏らの「反日ぶり」はますますエスカレートして今日に至る。

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