RAB☆Kブログ

五月晴れの下で神々とオフ会


斐伊川のほとりにある万九千神社の春祭りに参拝した。K余さんの運転する愛車で行ったが、JR出雲市駅との無料シャトルバスも運行され、にぎわっていた。

春祭りに行くのは初めてだった。境内の半分にシートが敷かれ座卓が並べられていた。家族連れなどが、そこで剣舞などの出雲神楽を見ながら飲食している。境内のもう半分にはパイプ椅子が並び、気前よく振る舞われた地元の酒に顔を赤らめた人たちもいた。

この春祭りは「大なおらひ」と旧仮名遣いで呼ばれている。漢字で書けば「大直会」だ。万九千神社は、出雲の神在月(旧暦十月)に全国から出雲大社へ集まった神々が、縁結びの話し合い「神謀り」を終えたあと、神立橋から各神社へ旅立つ前に酒食をするところとされる。

ふだんは全国に散らばっている神々が直接会うから「直会」と呼ぶのだろう。互いに離れた神々はテレパシーのようなもので意思を疎通していると考えればいい。まさに現代の、Facebook友達のようなものだ。だから直会は、神々のオフ会と言える。その神事にならい、このいい季節に万九千神社へ善男善女が集まって神と共に飲食をするのだ。

故・梅原猛先生は、『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』(新潮文庫、2012年)で、「神在月に神々が出雲へ集うのは、大国主命の法事だろう」と解釈した。国を譲り大社湾で入水した大国主命の魂をなぐさめるために集まるのだ。まさに、それは当たっていると思う。

出雲では、仏式の法事の「お斎(とき)」を「なおらい」と呼ぶ人さえいる。地元の行事のあとの一杯も、ふつうの飲み会も「なおらい」と呼んだりする。神々の世界がすっかり日常になっていることさえ、出雲に生まれ育った人たちは意識していない。

K余さんとぼくは、出店の出雲そばを食べ神々と交流した。紙コップにたっぷり入った御神酒も勧められたが、後で用事があるので心を鬼にして断った(^^;。


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