RAB☆Kブログ

反日のメカニズム Ⅱ


韓国の知識人と話していると「日帝36年」という言葉がよく出てくる。大日本帝国に足かけ36年にわたって「植民地」にされた、という恨みが込められている。これは、現在のいわゆる「徴用工」(実際は戦時朝鮮半島出身労働者)裁判などに直結する、両国間の根幹にかかわる問題だ。

故・渡部昇一先生はこう書き残している(『歴史通』2013年1月号)。

〈いわゆる「日韓併合」は二つの帝国の合邦であり、一方が他方を植民地化したのではない〉〈朝鮮は日清戦争における日本のおかげで「大韓帝国」になった〉

〈英語の文献では、日韓合邦のことを「アネクセイション」(annexation)と表現しています。これは「植民地化」を意味する「コロナイゼーション」(colonization)とはイメージがまったく違う〉

〈もともと悪い意味ではなかった「コロニア」という言葉が、大航海時代に白人が有色人種の国を征服していくにしたがって「コロナイズ」という言葉を生み、「掠奪」「侵略」というイメージを持つようになった〉

コロナイゼーションという言葉は、日韓合邦については渡部先生が知る限り、イギリスの文献にまったく出てこないという。

一方、ふたりのアメリカ人歴史家は、2013年、『「日本の朝鮮統治」を検証する 1910-1945』(草思社)を上梓した。この書の[15章 欧米と日本の植民地政策を比較する]では、「朝鮮人は史上もっとも残虐だったとして知られる日本の植民地支配の下で生きた」とする朝鮮系の人びとの主張を、欧米植民地とのあいだで比較検証している。

そして、最後の18章で日本の植民地支配は「九分どおり公平(almost fair)」だったと結論づけている。苛酷な欧米列強による植民地支配の場合で、こういう評価を下される例はない。

つまり、韓国人の歴史認識は、新しい歴史研究の成果にも合致しない。逆に言えば、大韓民国の建国神話は、「日帝36年」を絶対悪としてはじめて成り立つものだった。

そういう神話を造って国民に浸透させ、反日を国是とすることでしか統治できなかったのが、常に近隣の大国に翻弄される半島国家の悲劇だった。

とは言え、「日本側の歴史認識はまちがっている」と決めつけ、上から目線で韓国人の道徳的優越性を語る人びとには辟易するのも事実だ。

その齟齬(そご)を克服する道はあるのだろうか。


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