RAB☆Kブログ

稲佐の浜に蟹を放つ


放生会(ほうじょうえ)という言葉がある。供養のために捕らえた生き物を池や野に放してやることで、奈良時代からおこなわれているという。

わが家で飼っていた蟹を、出雲大社の西に広がる稲佐の浜で放生した。この浜は、大国主命が国を譲って入水し、神在月には全国の神々を迎える神事がおこなわれるところだ。

カニは、昨夏、隠岐諸島の西ノ島にある「シーサイドホテル鶴丸」の廊下で捕まえ、フェリーで連れ帰ってペットにしていた。爪が赤いベンケイガニで、「鶴丸」と命名した。

ぼくは33年前から、海のカニを飼うことを趣味としている。意外にも水道水で生きていく。かまぼこ、刺身など個体によって食べるものはさまざまだが、鶴丸はいろいろ試したなかで、ご飯がお気に入りだった。まさに日本男児(?)だ。

水道水とご飯だけで、5か月以上生きていた。わが家で飼ったカニのなかでは最長だ。先ごろぼくに初孫が生まれ、その“恩赦”というわけでもないが、そろそろ自然に帰してやろうと思い、弁天島のところで砂浜に放した。

鶴丸にとっては、わが家にいたほうが確実に餌にありつけるから平穏だったかもしれない。でも、水槽のなかである日死んでいるのを見つけるのはいやで、放生会と称して放した。

これまで、ぼくを癒やしてくれて、ありがとう! どうか、大自然のなかでしぶとく生きてくれ。


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