RAB☆Kブログ

わが家に現れる名猫


「名犬という言葉はあるけど、名猫という言葉はないよね」。K余さんが娘の出産の手伝いで長期不在のなか、息子の優士と夕食の準備をしながらそんな話になった。

地元ケーブルテレビ局に務めている優士の帰宅時刻は、だいたい決まっている。それを薄茶のトラ猫が出迎える。駐車場にふらっと現れ、車が着くと、優士の先頭に立ってわが家の玄関へ向かう。自分の家のように入ってきて、ぼくの書斎兼応接間やダイニングキッチンを歩き回る。一通り家のなかの様子を確認して、すっと出て行く。餌をやったことは一度もない。

この猫は、半年くらい前から現れるようになった。優士が残業などでいつもの時間に帰らないと、すごすご引き揚げていく。そして、数日は現れなくなる。

どこの猫かと思っていたら、二軒となりの“半飼い猫”だとわかった。そこの奥さんによると、事故に遭った猫を動物病院に連れて行ったのがきっかけで、居着いたという。毛並みがよく性格もおとなしいので餌や水をやっている。名前もつけていない“半”がつく飼い猫だ。

ご近所の証言によると(笑)、どうやら周辺の数軒が生活範囲らしい。いたずらもしないので、どこの家でも可愛がられているようだ。K余さんも優士も猫や兎が大好きで、現れるのを待つようになった。

その猫は特に優士がお気に入りだ。前世では恋仲だったのだろうか。それにしても、猫が帰宅時刻を見計らって駐車場で出迎え、家まで先導するという話など聞いたことがない。名犬ラッシーを思い出す。だから、名猫にちがいない。名前はまだないし、つける予定もないが。


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