RAB☆Kブログ

イノシシを食らった夜


高校の同期生3人とその愛妻たちの総勢6人で、ぼたん鍋を食べに行った。例の4人飲み会にゲスト夫婦を招いた拡大版だ。亥年だからということでもなかったが、昨年の早い段階で、この企画を決めていた。

場所は、出雲の景勝地で知られる立久恵峡の温泉旅館だ。そこの社長が、市会議員をしているある同期生の後援会幹部だということを知った。忘年会でその議員に会ったとき、「今度、ぼたん鍋を食べに行くから、社長にひと言電話しておいて」と頼んでいた。

旅館に着いてすぐ、社長と名刺交換した。社長は選挙マニアで、いろんな人の選挙応援団長をしているのだという。イノシシの肉は、提携している猟師さんから、「体が大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいいサイズのメスだけを仕入れている」そうだ。

仲間のひとりが、シャンパンとフランス産赤ワイン、それにフランス製のでかいグラスを持ち込んだ。イノシシ肉は花びらのように盛り付けられ、見た瞬間、「とても食べ切れそうにないな」と思った。

鍋はふたつあり、男性、女性にわかれて食べた。馬鹿話をしながら飲んでいるうち、同期の3人とも大の長嶋茂雄ファンだったことがわかった。そう、ぼくらは「巨人・大鵬・卵焼き世代」だ。ひとりが「中学で野球部にいて、打撃フォームが長嶋に似てるとよく言われた」と立ち上がり、そのフォームをしてみせた。気持ちだけは野球少年だ。

シャンパンとワインはすぐに空き、地酒の熱燗を頼んでがんがん猪突猛進した。気の置けない仲間と飲む酒が、一番うまい。女性陣は孫の話などで盛り上がっている。

さて、夜も更け、会計をしようと男性従業員に声をかけると「もう社長が帰ってしまって、金額がわかりません」。えーっ?と一同唖然。合法的に酒を飲むようになってからだけでも45年経つが、初めての経験だ。「社長に名刺を渡してあるから、請求書を送ってください」と答えた。

出雲らしいなぁ、と語り合っていると、男性がまたやってきて「社長と連絡が取れました」と伝票を渡してきた。シャンパン&ワインの持ち込み料金は書いてなかった。出雲ならでは、だ。


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