RAB☆Kブログ

“昭和天皇”が輝いた日


今年最後の講演会を、出雲市の地元の地元である平田地区で開いた。主催してくれたのはIさんだ。ぼくが『「反日」という病』(幻冬舎)を上梓したあと、それを熱心に読んで葉書をくれた。「この本は、すべての日本人の教科書にすべきだと思います」とあった。

面識はないが住所が近くだったので、一般の人の拙著に関する感想や意見を詳しく聞こうと、喫茶店で会った。一通りの話が終わったところで、Iさんが言った。「ひとりでも多くの人にこの本に書いてあることを広めたい。地元で講演会を開いてくれませんか。人は何とか集めますから」

そのときには、すでに松江市での講演が決まっていて、喜んで引き受けた。Iさんは精力的に動き、会場を押さえたり、地元の遺族会の会長に話を持ちかけたりしてくれた。そして、本格的なチラシを印刷所にたのんで用意してくれた。ぼくも、この際だからと友人知人に声をかけた。

Iさんと遺族会会長とで事前の打ち合わせをしたとき、会長はぼくのことをあまり信頼してはいなかったようだった。参加料は500円と決めていたが、それにもひと言言いたそうだった。

さて、寒波が訪れた昨日の当日、早めに会場へ行くと、Iさんは三つ揃えのスーツをばっちり決めて、まるでIさんが講師のようだった。寒さにもかかわらず、人が次々とやって来てくれた。

講演がはじまっても、人はどんどん増え、会場が一杯になった。これは予想以上だな、と思いながらしゃべりつづけた。活発な質疑応答もあり、講演会は無事終了した。

その後、Iさんが予約していた懇親会の会場ホテルへ移動した。7人が参加すると聞いていたが、女性3人をふくめ10人になり、中華料理用の丸テーブルに座って語り合った。

「あの話なら、参加料はもっと取ってもよかったかな」と会長はころっと変わっていた。最高齢の満93歳となるご老人は、かくしゃくとして日本酒の杯を重ね、「木佐先生の話はもっといろんな人に聞いてもらわなければだめだ」と言った。それを受けて、松江市から来ていた人が「うちのほうでも講演会を企画します」と宣言した。

そのうち、ご老人が「そう言えば、Iさんは昭和天皇にそっくりだね。特に横顔が」と言い出した。一同がわーっと盛り上がり、立ち上がって「天皇陛下、ばんざーい!」と三唱した。お酒を飲んでいたのは二人だけだったが、みんなが乗った。「それで、丸メガネをかければ、ほんとに似てるよ」

I陛下は照れながらも、講演会が大成功に終わりうれしそうだった。(写真手前がIさん。K余さん撮影)


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