RAB☆Kブログ

LGBT当事者の言葉


月刊Hanada12月号は、新潮45の休刊と言論の自由をめぐる計9本の記事を掲載している。LGBTと言論と政治の問題を考えるうえで、とても参考になる特集だ。そのなかから、元民主党参議院議員で昨年の衆院選で落選後、ゲイであることをカミングアウトした松浦大悟さん(49)と、休刊のきっかけになった寄稿を書いた文藝評論家・小川榮太郎さんの対談から抜粋する。

松浦〈実は男性/女性の性別二元論を壊したいと思っているLGBTはほとんどいないのです。・・・ゲイは男らしさ、より強い男性を求め、レズビアンは女性性を求める。・・・トランスジェンダーの場合、性別適合手術を受けたあとは社会に溶け込んで、男性あるいは女性として生きていたいので、性別二元論がなくなると困るのです〉

松浦〈実は安倍政権は、歴代政権のなかで、LGBT政策を最も前進させました。この事実を、野党は認めなくてはいけません。・・・民主党はリベラル政党とされながら、LGBT政策には全然前向きではなく、私だけが孤軍奮闘する限界を感じていました。性同一性障害の方が受ける性別適合手術への保険適用を初めて認めたのは、安倍政権です。・・・自民党のような保守政党がLGBT政策に取り組んだことは、日本政治の懐の深さであり、後生の教科書に載るような画期的な動きと評価されるべきですが、メディアは取り上げません〉

松浦〈私たちはフェアな扱いを求めているわけで、決して特別扱いをしてもらいたいわけではありません。杉田議員がツイッターで「LGBTは弱者なのですか」と問いかけたのは的を射ています。たとえばNHKは、いまだにLGBTをEテレ(教育テレビ)の福祉枠で取りあげるのですが、「私たちは福祉の対象ですか?」という違和感はある〉

小川〈松浦さんは、社会で保障されないからゲイがフリーセックスになる面があるとも指摘されていますが、たしかにそのとおりで、結婚制度があるから人は自己拘束をしていく。気が付かなかった視点で、なるほどと思いました〉

松浦〈国会を見ても、かつての提案型の理念は消え、対決型の五五年体制に逆戻りしています。それに呼応するように、LGBT運動もイデオロギー色が強くなり、分裂状態です〉

松浦〈私は秋田県在住です。東京ではLGBTがブームといわれますが、マスコミが作り上げた虚像で、本当は何も浸透していません。・・・リベラルは都会で、正しいことは正しいんだと繰り返すだけ。私の知る限り、地方でまったく努力していないことに失望しています〉

松浦〈小川先生は真の意味でのリベラルですね!  感動しました。いまのお話が正しく伝われば、多くの人の誤解は解けるでしょう。ぜひ、私のなじみの新宿二丁目のゲイバーに一緒にいきませんか。みんな喜ぶと思います〉

小川〈ぜひ行きましょう。でも、目覚めちゃったらとうしよう(笑)〉

※)新宿二丁目はぼくも行ったことがあるが、とても面白い。


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