RAB☆Kブログ

朝日の勧善懲悪論を切る! 月刊Hanada寄稿余聞


LGBTをめぐる騒動についてHanada12月号に寄稿した。導入部に、LGBTをテーマとした自主制作の中編映画『カランコエの花』の誕生秘話を書いた。息子の優士が、この作品の企画・プロデュースをしており、なぜこういう映画が生まれたのか話してくれた。

優士は、企画段階で中川駿監督に、LGBTを特別視したり美化したりしてはだめだよ、という意味を込めある言葉をかけたという。ただ、映画が製作され公開されたのは2017年以前であり、今夏からのLGBT騒動とはまったく関係ない。

騒ぎを起こしたきっかけは、新潮45八月号に載った杉田水脈・衆議院議員の寄稿だった。同性愛者について「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」としていた。

それに朝日新聞がかみついた。まず一般記事で批判し、社説でも批判し、騒ぎが広がった。たしかに、人の性的指向や生命について「生産性」という言葉を使って書いたことには抵抗を覚える人もいるかもしれない。しかし、新聞が大騒ぎするほどの話だろうか。朝日は、このネタでまた世論を煽るつもりだな、とすぐに分かった。

ぼくはその寄稿を、朝日が騒ぐより数日前に読んでいた。「経済学用語を使って書くのは斬新だな」とは思ったが、それ以上の感想は持たなかった。息子は騒ぎになってからネット上で読んで、特に問題だとは思わなかったそうだ。

LGBTの人にもごく一部とは言え犯罪者やセクハラ者などもいて多様性がある。朝日はそれを十把一絡げにし、観念的に美化して論じた。LGBTの側に立つ人びとを「善」、それを批判的に論じる人びとを「悪」とする二分法思考だ。でも、世の中は、二つに割り切れるものではなく、グラデーションやまだら模様ではないか。

朝日は、1879(明治12)年の創業から社訓で「勧善懲悪」を標榜し、今に至るまでその朝日イズムはつづいている。拙著『「反日」という病』(幻冬舎)では、それについて詳しく論じた。今回も、見事にその“伝統芸”を披露した。

朝日の扇動によって社会に集団ヒステリーがみられた。しかし、NHKなどが冷静に抑制して報じたことから、それは軽度で済んだ。

なお、Hanadaの表紙には「煽ったのは朝日新聞とNHKだ」となっているが、これは編集部の勘違いによるミスだ。ぼくは、NHKがむしろ抑制していたことを本文に明記している。


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