RAB☆Kブログ

続・大坂なおみちゃんのひと言


朝日新聞9月12日付け朝刊の第二番組欄にある『キュー』というコラムには、次のように書かれていた。

〈日本で紹介された大坂選手の優勝インタビューが「勝ってごめんなさい」と訳されているのは明らかに誤訳で、彼女は「このような終わり方になったのは残念です」と言ったのだ、と〉

(ライター・島崎今日子)と署名がある。この文章はハワイ大学の吉原真里教授のブログからの引用だとする。ブログはテニス全米オープンの決勝戦について日米の反応の差を考察したものという。

コラムは、〈「すみません」と「残念です」では、まるで違う〉とし、こう締めくくる。〈日本のマスメディアが間違いを正すことなく、マイノリティー女性選手同士のあの歴史的な試合の意味も考えず、「日本人初」と大坂選手のイメージができあがっていくのだろうか〉

では、なおみちゃんは、優勝直後、どういう気持ちで正確に何と言ったのだろうか。ネット検索すると、米国のウェブメディア「ビジネス・インサイダー」が最も具体的に伝えている。

〈「私はとても感情的になり、謝らなければならないと感じた」”I just felt very emotional. I felt like I had to apologize.” 〉〈・・・そして彼女は観衆に「このような結果になってしまってごめんなさい」 “I’m sorry it had to end like this.”と泣きながら語りかけた〉

sorryには「残念な」という意味もある。でも、なおみちゃんは、はっきりとapologize(謝罪する)という言葉を使っている。

「日本のマスメディア」と朝日の『キュー』というコラムのどちらがまちがっているか、あまりにも明らかだ。コラム執筆者は、なおみちゃんの英語での発言の意味をきちんと確認しないまま、とんでもない文章を書いてしまった。それも、日本のマスメディア一般を上から目線で批判して。

拙著『「反日」という病』(幻冬舎)では、朝日新聞の傲慢な体質とその心理メカニズムについて、精神科医や心理学者などに取材した上で詳しく分析した。朝日は、自分や自分の仲間たち以外の日本人をスケープゴートとし、主観的にはその上位に立ってきた。自己愛は誰にでもあるが、朝日の自己愛は肥大化し、自己愛性パーソナリティー障害と共通する症状を呈している。数々の記事の捏造や誤報の背景には、そうした心の病があったとみられる。

コラムを書いたのは、フェミニズムの立場をとる社外ライターだった。そもそも吉原教授が解釈をまちがえていた。その日本語のブログ一本だけを元にして、裏も取らず全国紙に記事を書く。安易さは、中高生がSNSに投稿する感覚を思わせる。

ずさんな原稿をデスクはなぜ通したのか。内容の正誤をチェックすべき校閲部門もなぜ見過ごしたのか。朝日の末期症状がここにもみられる。そして、朝日は、訂正記事を載せることはしないだろう。


コメント

  1. 意識高い系() より:

    まあ、署名記事ということは、記者本人が間違ってないと言い張るだけの理屈を言い張れる状況である限り訂正記事なんて絶対出しませんよ

    どうにもならない状況でもまともに訂正しない朝日新聞なんだから

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