RAB☆Kブログ

高いハードルを超えろ!岳選手


 

柴崎岳選手がもがいている。サッカーの話だ。

ぼくは、彼が高校時代から、注目していた。飛び抜けたセンスを持つMFだった。

その彼がJ1鹿島アントラーズへ入り、このあいだのクラブW杯決勝では、世界一のスター軍団レアルマドリードから2点を取り、クリスティアーノ・ロナウドらをあわてさせて世界に衝撃を与えた。

彼は、この冬、スペインのリーガエスパニョーラのチームに入った。子どものころからスペインサッカーに憧れ、スペイン語も習っていたが、現地には想像を絶する壁がたちはだかっていた。

何があったのだろうか。スポーツライターの小宮良之氏が、「つまづいた理由は島事情か?」というリポートを書いている。

〈移籍して一カ月、柴崎岳はいまだデビューすることができていない。「胃腸炎で体重激減」「不安障害でホテルに引きこもり」と不穏な報道が流れ、退団騒動まで起きた〉

〈スペインという国を知った上で、グランカナリア諸島を訪れた者にしか知り得ない事情があるのだ。〉

柴崎が入団したテネリフェというクラブは、スペイン本土からは約1500kmも離れた諸島にあるという。地理的には、ヨーロッパよりもアフリカのモロッコや西サハラの対岸に近い。

大らかで怠惰、直感的で飽きっぽかったりする、独特の気風があるそうだ。

〈柴崎が胃腸炎になることで精神面も異変をきたした理由は、特定できないはずだが、一つは食事にあるかも知れない〉

〈小さな島で、十分な雨水がない。そこで海の水を濾過、浄化し、薬品やミネラルを混ぜ合わせ、水道水として使用している。これは日本人にはあまり馴染みがないだろう。飲料水はペットボトルで口にしていても、野菜を洗ったり、料理に使うのは水道水だったりする。海外暮らしの経験がない、デリケートな人間ほど、これはローブローのように体力を奪う〉

〈塩素やフッ素という化学薬品を混ぜ合わせ、消毒しなければ使えない〉〈コーヒーを頼むと、独特の匂いがして、とても飲む気がしないことがあった。吐き気を覚えてしまうほどに〉〈cloaca(下水溝)と表現する人もいる〉

〈気候的に年中暑いことも理由なのだろうが、食事も味付けが甘ったるく、いわゆるスペイン料理とは一線を画する〉

これを読んで、身につまされた。ぼくが妻子を連れて初めて海外生活をしたインドのニューデリーも、おなじようなものだった。どうにも軽い下痢がおさまらない。長く駐在している日本人に「歯磨きの水が原因じゃないですか」と教えられた。

ぼくは、日本の感覚で水道水でそのまま口をゆすいでいたが、それはとんでもないことだという。お抱え料理人に水道水をやかんで10分間以上沸騰させ、さましたものを歯磨きに使うようにしたら、下痢はやっと治った。

岳君のいる島は、それよりはるかに生活条件がきびしそうだ。サッカー以前の問題だ。これをどうにかクリアできれば、一段とたくましくなり、サッカーの力も飛躍するはずだ。

〈ときに人の力を図々しく借り、自分の力に換える。厚かましさと楽観的な根気強さ。それがスペインで生きる流儀である〉

頑張れ、岳!!


コメントする


次のタグを使うことができます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>