一陽来復から3週間
出雲フォト日記Ⅱ | 2022年1月11日
「春の息吹をどうぞ!」。K余さんが、珍しくしゃれた言葉をそえて両手につつんだ何かを差し出した。
手のひらで受け取ると、ふきのとう4つだった。
「このあいだ氷点下になって、この2、3日暖かいから、もう出てるかなと思って」
前にも書いたが、わが庭のフキは、K余さんが信州の弟にたのんで根っこつきで送ってもらった品種だ。以前からあった出雲産より、ずっと大きく風味も強いように感じる。
ぼくは、ふきのとうだけでなく、大葉やワケギ、パクチーなど薬味類に目がない。薬味を食べるために料理を食す、という本末転倒したところがある。
一陽来復から3週間、日足は確実に伸びている。
ふきのとうは、さっそく、自分で大量に刻み、夕食の味噌汁にぶち込んだ。