RAB☆Kブログ

大馬鹿者の書いた本


昨年、『人新世の「資本論」』という本が出版された。30万部を大きく超えるベストセラーになっているという。どんな内容か、買って読んでみた。

ひと言で言えば、共産主義無条件礼賛の本だった。徹底した人権弾圧や政敵などの粛正(虐殺)などで知られる旧ソ連のことが、まったく出てこない。

著者の斎藤幸平氏は、大阪市立大学の准教授だ。本人が、先日、SNSにこんな投稿をして、反響を呼んでいる。

〈「今さら、どうしてマルクスですか」。昨年、『人新世の「資本論」』(集英社新書)を出してからも、何度この質問を受けただろうか。先日も、旧社会主義国出身の経済学者と議論した際、「ソ連の悪夢を繰り返そうなんてお前はなんて愚かなんだ」と呆(あき)れられた〉

〈私は1987年生まれで、冷戦の記憶がない。だから、ソ連の恐ろしさは「知らない」。一方で、バブルも、高度経済成長も私にとっては歴史上の出来事にすぎない…〉

中国共産党による、ウイグル人、、チベット人、南モンゴル人の虐殺や弾圧、言論統制、人権抑圧など、いま同時代に起きていることについてもふれられていない。

ある保守系の識者が批判している。〈この理屈が通るなら、ナチスの怖さも「知らない」。戦争の残虐さも「知らない」ということになる〉

大学の准教授が、現代史も学ばずに本を書く。それを多数の人が読む。なにか、とんでもないことになっているような気がする。

わが国には、共産主義シンパの空想的左翼知識人が、まだ想像を超えるほど多数、生き残っているということだろう。学界の9割は左翼と言われるのも、うなずける。

英語のこんな言葉を思い出した。”Intellectual Yet Idiot”。ぼくはそれをこう訳すことにしている。

〝インテリだが、大馬鹿者〟


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