RAB☆Kブログ

中村哲医師の殺害動機は、やはり水トラブル


朝日新聞が、きょう11月29日、一面トップで中村哲医師の殺害についてスクープしている。中村さんは、ちょうど2年前、アフガニスタン東部ナンガルハル州で銃撃され死亡した。

朝日に詳しく証言したのは、同州のミヤヒル知事だ。

記事によれば、殺害計画をアフガン情報機関が1か月前から察知していて本人にも伝えたが、警察が真剣に受けとめず護衛警官を増やさなかったなど態勢の不備もあった。

ぼくが注目したのは、長い記事の末尾におかれた殺害動機だ。

〈ミヤヒル氏によると、情報機関は、隣国(木佐注:パキスタン)の治安機関が中村さん殺害を首謀したとみていたという。動機についてミヤヒル氏は、中村さんの潅漑事業が国境近くの川の水を分岐させるものだったことから「下流に位置する隣国にとっては(流量が減る恐れがあるので)機微に触れる問題だった」と指摘。「隣国の治安機関がアミール・ナワズ(注:実行犯)のグループを利用し、殺害計画を実行した」との見方を示した。干ばつにあえぐ両国にとって、水不足は安全保障上の脅威となっている〉

ぼくが以前、推測した通り、殺害の動機はやはり水をめぐるトラブルだった。朝日は、動機を最後に書き、見出しにもしていない。それを強調すると中村医師の〝遺業〟の評価が微妙になるためだろう。

ある国のためにはなっても、近隣国が迷惑するということが、国際社会ではよくある。国際貢献は、島国で考えるほど単純ではない、という教訓だ。


コメントする


次のタグを使うことができます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>