宍道湖シジミは、ロシアンルーレットだ!
出雲フォト日記Ⅱ | 2021年2月6日
2歳になったばかりの孫は、シジミが好物という。うーん、渋い。
「寒シジミの季節だし、送ってやろうか」。ちょうど、K余さんとそんな話をしているときだった。
東京近郊に住む娘から電話があり、近所のスーパーで宍道湖産のシジミを買って食べたら、ひどい悪臭がしたという。孫もすぐに吐き出し、こんなもの食べられないと全部捨てたらしい。
宍道湖産のブランドが泣く。きっと、悪質な業者のやったことだろう。
それならと、湖岸のシジミ専門店へ行った。でも、若い女性店員はこんなことを言った。
「去年の末ごろから、宍道湖のある場所で採ったのが、異臭がして困ってます。見た目じゃわからないし、お客さんに食べてみてもらうしかないんです」
なんと、怖ろしい! くれたチラシには、島根県水産技術センターからの連絡事項が書かれていた。藍藻類・放線菌由来のジオスミンが異臭の原因で、すべてのシジミに電解水殺菌をしているそうだ。
「でも、それで異臭が完全になくなるわけではないです」
ジオスミンの発生場所は、松江大橋あたりから、だんだん西の斐伊川河口に移動しているらしいという。
うーん、それでも一か八か買うか。娘一家に2㎏、わが家用に1㎏を購入し、発送手続きをした。
その夜、K余さんがお澄まし汁にすると・・・・・・うまい!! ロシアンルーレットをやっている気分だった。
すぐ、娘にLINEで朗報を送ったのは、言うまでもない。