イラッ
出雲フォト日記Ⅱ | 2020年12月8日
「あさくらみなみ38歳。どうしてかなー南、30を過ぎたころから、、、イライラするッッ!!!」
もう10年以上も前か、こんなギャグでブレークした女芸人さんがいた。
その苛々から名づけられたという魚「イラ」を、近所の釣り名人からもらった。たしか前にもさばいたことがある。
昼前にやろうと思ったが、午後には遠方にある有名神社の宮司へのインタビューをひかえている。生臭く血のにおいのする身で行ったら神さまに失礼だ。取材が終わってからにすることにした。
さて夕刻、イラに向き合った。全長が40㎝超もある。沖縄の魚屋さんで売っていそうなカラフルさだ。事前にググると、見かけによらず美味の白身で、九州では高級魚として珍重されているそうだ。
一番のハードルは、10円玉ほどもある大きく堅いウロコだった。ペットボトルの蓋を使って取るとウロコが飛び散らない。
今回も蓋を使おうとしたが、まったく歯が立たない。ふつうの〈ウロコ落とし〉で力まかせに落とすこと、20分近くかかった。
K余さんの希望で、海鮮中華サラダにした。大根、にんじん、キュウリを細切りにした上に刺身を乗せ、塩こしょうして、クルミ油、砕いたピーナッツとコーンフレークをかけ、最後にパクチーを乗せてできあがる。
K余さんは、この料理を赤坂で食べ、一発でパクチーファンになった。34年前のことだ。
いつもは鯛を使うが、イラは比べものにならないほど美味だった。
それにしても、難敵をさばきながらつくづく思った。「よしお○○歳、イライラするッッ!!!」