RAB☆Kブログ

「エール」で描かれなかったもの二つ


朝ドラ「エール」は10月14日、森山直太朗さん(44)演じる主人公・古山裕一(窪田)の恩師・藤堂先生が、英狙撃兵の銃弾を浴び、教え子の胸の中で息を引き取った。ビルマでのインパール作戦でのことだ。裕一を音楽の道に導いた恩師の無念の死に、悲しみと涙に暮れる視聴者が続出し、ネットによれば「藤堂先生ロス」が広がったという。

NHKは戦争の悲惨さを描き、平和の尊さをアピールしたつもりかもしれない。たが、このドラマで描かれなかったのが、日本国民の戦意をあおるにあおったNHKの暗黒の過去だ。1931年の満州事変以降、当時の二大紙だった毎日新聞と朝日新聞は、国民を戦争へとあおる紙面競争を展開、部数を伸ばして大もうけした。NHKラジオもおなじだった。

その「負の過去」を朝ドラで描いてこそ、戦争の悲劇をくり返さない教訓となったはずなのに。国民をあおって部数や視聴率をかせぐ手法は、いまのコロナ禍でもおなじだ。

インパール作戦は、日本軍とチャンドラ・ボース率いるインド国民軍(INA)が、インドを植民地支配するイギリスからの解放・独立を目指し、インド領の要衝インパールを奪取する目的だった。

戦後、東京裁判で裁かれたような「日本のアジアへの侵略」などではなかった。日本軍とINAには多大な犠牲者が出たが、戦後、インドは独立し、作戦は結果として実を結んだ。ビルマ(現ミャンマー)でも、日本軍は過酷な英植民地からの解放者として非常に感謝されている。

ドラマでは歴史の一面だけを描いた。それが、戦前を全否定する戦後民主主義の欺瞞だった。藤堂先生は決して犬死にしたわけではない。それを視聴者に伝えなければ、国民の視聴料で成り立つ公共放送の意味はない。


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