RAB☆Kブログ

風物詩を食らう


芋類で、ぼくが一番好きなのはわが家の芋女(いもじょ)で、二番目が里芋だ。

芋女は薩摩芋が大好きで、特に「紅はるか」に目がない。畑でくよし(たき火)をするときには、必ずと言っていいほど、紅はるかをアルミホイルに包んで焼き芋を作る。本人によると、農作業に励むモチベーションになっている。

里芋はイカとの煮っ転がしもいいが、何と言ってもぼくが好きなのは芋煮だ。まだ独身だったころ、新宿区で山形出身の大将がやっている居酒屋へ取材に行った。そのとき食べさせてもらったのが芋煮だった。

そのころ芋煮は、全国的にはまったく知名度がなかった。もちろん、ぼくも初めてだった。里芋、牛肉、ゴボウ、ネギを醤油ベースで煮るだけのシンプルな料理だが、これがいける。

後年、山形ではクレーン車を使った巨大芋煮などで地域起こしをし、すっかり有名になった。

東京・八王子に住む友人の奥さんが山形の人で、ぼくたち“婦夫”を芋煮会に招いてくれたこともある。本場では川原で食べるが、近くに川がないので庭隅でやった。それでも、秋のさわやかな空気のなかで食べる芋煮は絶品だった。

山形の人たちが芋煮にかける情熱は、半端じゃないらしい。学校や職場、町内会などでそれぞれ芋煮会をやる。豚肉を入れ味噌味にするのは庄内地方風とか。

わが家の芋煮は、純米吟醸の生酒、ウリの漬け物といっしょに味わった。友人がくれた苗2本から20個以上のウリができ、10月に入っても美味しく食べられる😄。

山形へ取材に行ったときには、初夏で芋煮会は経験できなかった。でも、あの景色を思い出しながら、わが家の食卓で山形の風物詩を味わった。

県民性のちがいというか、島根にはあれほど入れ込む郷土食がないな、と思いながら。


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