♡銀婚式、おめでとう♥
出雲フォト日記Ⅱ | 2020年8月1日
愛車のBちゃんが、われら“婦夫”とともに暮らすようになって、満25年となった。配偶者のような存在だから銀婚式だ。
ドイツのボンにいるとき、取材用にBの中古車を買うつもりでいた。助手C嬢の車に同乗してディーラーに向かっているときだった。
「どうせ買うなら、Bの新車のほうがいいですよ。日本に帰るときに高く売れるから」。C嬢が熱心にアドバイスしてくれた。
「じゃあ、そうするか」。行き先を急に変え、新車ディーラーに飛び込んだ。そこに陳列してあったポーラーホワイトの1台が気に入り、すぐに契約した。
後日、日本の口座がすっからかんになるほどの額を国際送金して小切手を作り、それで支払った。ディーラーマンは、ぼくのイニシャルYKと日本人が縁起がいいと考える888のナンバーを取ってきてくれた。
あとでC嬢が言った。「あのディーラーの人、私を口説こうとしたんですよぉ」。彼女はショートヘアのスポーツ系美人だから、そういうこともあるだろう(笑)。
マンションの駐車場は2台分借りていた。K余さんをびっくりさせようと思い、彼女の赤いフランス車ルノーCLIOの隣りに停めておいた。何の反応もみせない。「なんで、白い新車があるんだろうなとは思ったけど」。いつも泰然自若のK余さんに、サプライズは効かなかった。
その後、ベルリンへ引っ越したときは業者に移送してもらった。任期を終え、日本に帰るときだった。K余さんが、「どうせなら、日本へ持って帰ったら。また、新車を買うのもお金がかかるし」
そういうわけで、Bちゃんはドイツ記念品として個人輸入した。
東京近郊から出雲へUターンするときは、“婦夫”で運転して帰った。こっちの外車専門の整備士さんが言う。「B社は、30年でも40年でも部品を保管している。おなじドイツ車のメーカーでも、そんなことまでやらないんですけどね」
さすが、世界のB社だ。Bちゃんは電気配線を総取っ替えしたり、メーター類を分解掃除してもらったりして、いまもカクシャクと走っている。
速度計は250km/hまで目盛りがある。いまでも200km/hくらいは軽く出せるだろう。ドイツのアウトバーンとちがい、日本では超高速でぶっ飛ばせないのが残念だ。
Bちゃん、真珠婚式の30年目までガンバッテね。
釣りの業界では製造終了後5年経過したら、竿やリールの部品を廃棄します。日本での自動車関係は知りませんが大したものですね。
私も13年間乗った車を3年前に変えました。銀婚式まで乗ろうと思いますが、免許返還が先になるでしょう。