RAB☆Kブログ

やたら明るい入院体験


たとえば、手術中の医師が「あっ!」と口走ったら患者はびびるだろうな、と前から思っていた。全身麻酔で患者に意識がなければいいが、あったら怖い思いをすることになる。

それが現実になった。検便でほんのちょっと血が混じっていて、主治医から大腸検査を勧められた。紹介状をもってある病院へ行き予約した。当日、下剤入りの水などを2リットル以上も飲んで大腸を空にしてから、40代くらいの女医さんにカメラを突っ込まれた。

モニターで自分の大腸の中がはっきり見える。刺身にもできそうなくらいきれいだ。7ミリくらいと2ミリ以下のポリープが見つかった。「1個取っても2個でも値段は変わらんじゃけん両方とるけんね」と女医さんが言う。こんなとき“値段”て言うか! 突っ込みを入れたいところだが、こっちはまな板の鯉でそんな余裕はない。

レーザーメスで大きいほうを切除する瞬間だった。女医さんが「「あっ!」と口走った。やばい、何があったんだろう。モニターを凝視したが、一滴の血も出てはいない。よかった。

大腸カメラを突っ込まれてから10分もかからずに、すべて終了した。女医さんに「出身はどこですか?」と聞いた。「松江ですけど」「広島弁と出雲弁がまじっているような話し方ですね」「夫が兵庫だけん、まじっとるかな」

4人部屋の病室で、ひたすら夕食がくるのを待っているときだった。なにしろ前日からちゃんとした固形物を食べていないから、空腹は極限にきている。

となりのベッドはおじいちゃんで、男性医師と女性看護師さんが、けがをした足を診察し包帯を取り替えに来たらしい。話しぶりから、看護師はピカピカの新人さんのようだ。

医師「出雲のどこの生まれなの?」看護師「Jです」。すかさず、おじいちゃんが「あのコロナの・・・」。医師と看護師は口をそろえて「あーっ!」。それを言っちゃだめでしょ、という意味だ。

島根県で最初の新型コロナ感染は、松江市の「飲食店」からはじまった。そこの常連さんだった出雲市の30代男性にうつり、その同居家族6人も陽性反応が出た。ニュースではその程度しか明らかにしていないが、市民はその男性がJ町の住人だと噂で知っている。

看護師「あの人、散歩してるの見かけたことありますよ」。その家はあるサービス業を営んでいる。医師「行ったことあるの?」「いや、ありません。場所は近所なので知ってますけど、もし行っていればPCR検査で引っかかったかも」「それもそうだね」

病院のスタッフは、やたら明るくワイワイとやっている。ぼくの熱を計りに来た看護師さんも「下剤まずかったでしょ」とかやたら話しかけてきた。ポリープ切除といっても、痛くもかゆくもなく、1泊2日のじつに明るい入院体験だった。

それにしても、生まれて初めての病院食は質、量ともに××だった。これがずーっとつづいたら、食いしん坊のぼくは発狂したかもしれない(>_<)。


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